このページは初心者はもとより、経験者の方にも分かり易く作成してあります。
私の経験、実感に基づいて感想も含め作成していますので、無断での引用、転載、複写等はご遠慮下さい。
【必要な道具】
素敵に仕上げるためのツールは沢山の種類がありますが、
基本的な道具は
1.ペーパートリマー(必須)
ペーパーを真っ直ぐ切るもので、カッターと物差しが一体になった裁断道具です。
様々なタイプがあります。
カッターはインチ表示が基本です。
メーカーによってはセンチも併記しています。
※1インチ ≒ 2.5センチ 12インチ ≒ 30.5センチ
2. のり(必須)
アシッドフリー(酸を含まない)のものを使う様に心がけましょう。
糊の種類:
*テープ状(コクヨのドットライナー等)
*ペースト状(コニシのペーパーきれい、KOKUYOピットマルチetc)
3. ハサミ
細かい部分を切ったりする事もあるので先が鋭利なものが向いています。
4. インチ定規(必須)
インチの単位で作られた製品(主にペーパー)を使うので、採寸はインチで計ります。
写真の定規は、センチ(右)とインチ(左)の両方が計れるタイプです。
【作り方】
出来上がったアルバムページの作品をレイアウトと呼んでいますが、その手順は以下の通りです。(順序はこの通りでなくても構いません)
1. 写真を選ぶ
2. ペーパーを選ぶ
3. レイアウトを決める
4. 飾りつけをする
5. タイトルを付ける
6. ジャーナルを書く
7.ページプロテクターに入れる
*8. アシッドフリーの素材を使う
【1. 写真を選ぶ】
先ずは使ってみたい写真を選んでください。
*旅行の写真
*ペットの写真
*お友達の写真
*ご自分やご家族の昔の写真
*お料理の写真(外食でも自作でも)
*おじいちゃん、おばあちゃんと過ごした思い出の写真
*イベントの写真(誕生日、結婚式、運動会、遠足等)
*赤ちゃんや子供の写真
*好きなスターの写真(個人使用の場合のみ)
*好きなミュージシャンの写真(個人使用の場合のみ)
とにかく好きな写真♪
テーマを決めて写真を選んだりすると
取り組み易くなります。
枚数は1枚のレイアウトを作る場合、
1枚から数枚が標準です。
【2. ペーパーを選ぶ】
スクラップブッキングではカードストックと呼ばれる台紙を使います。
サイズは
*12インチ※×12インチ(標準サイズ)
*8インチ×8インチ
*6インチ×6インチ
ミニサイズのアルバムに向いてます。
*8.5×11インチ
(レターサイズといい、ほぼA4の大きさです)
等がありますが、どれを使っても構いません。
※1インチ ≒ 2.5センチ 12インチ ≒ 30.5センチ
インチサイズの商品が多いので採寸は全てインチ(inch)で計ります。
カードストックはこしのある厚手のペーパーで、あらゆる色やパターンペーパーと呼ばれる様々な模様(エレガント、ポップ、キュート、さわやかetc)が施されたもの等、種類は多種多様です。
使う写真に合ったものを選びます。
沢山のペーパーの中から選ぶのも楽しい作業ですが、一番簡単なのはペーパーパッドといって1つのテーマで様々な模様のペーパーが冊子状態になっているものを選ぶ事です。
これは色味の統一感や柄に関連性があるので、どのペーパーを使ったらいいのか迷った時にお薦めです。
下の作品は写真の下にはハワイの伝統柄のステンシルで薄く色付けしたペーパーを貼っていますが、それ以外はカードストック(台紙)も女性の顔も花も熱帯魚も、1冊のペーパーパッドの中の数枚で作っています。
そのため色合いに統一感がでています。
アルバムを作る時は基本的には写真選びが先になりますが、ステキなペーパーに魅せられて、どうしても使いたいペーパーを見つけたら、それに合う写真を選ぶという作り方もあります。
【3. レイアウトを決める】
レイアウトとは日本語で配置という意味ですが、スクラップブッキングでは
1*写真
2*飾り
3*タイトル(題)
4*ジャーナル(日記、記述)
をどのように配置するかを楽しむもので、その出来上がった作品を<レイアウト>と言います。
その配置を決める前にスケッチという、レイアウトの設計図を書くといいでしょう。
設計図というと大げさですが、下図のように簡単におおよその出来上がりイメージを作る程度です。絶対描かなければいけないものではありませんが、そうする事で全体のバランスが分かり易くなります。
下の作品は上のスケッチを元に作ったレイアウトです。
【4. 飾り付ける】
スクラップブッキングで最も楽しい行程が飾り付けです。
飾るアイテムをエンベリッシュメント(飾り)といい、一般的にエンベリといいます。
沢山のメーカーが様々なものを販売しています。
勿論手作りの物も沢山使われています。
好きなように自由な発想で飾っていきます。
*ステッカーを貼ったり、
*アートなスタンプを使ったり
*お花を飾ったり、
*モデリングペースト(画材の一種で盛り上げ材)を使ったり、
*ミスト(スプレイ状の彩色インク)したり、
*絵具やクレヨンで模様を描いたり等
アルバム台紙に写真を中心にいろいろなアイテムをコラージュ※していくものです。
【用語】
※ コラージュ(collage):様々な異なる素材を組み合わせて切り貼りして作るアート技法
この作品のエンベリ(飾り)は
蝶、お花、レースペーパー、リボン、
バラをあしらった女性のペーパー等です。
蝶とお花は手作りです。
手作りした物も沢山使えますから、手芸がお好きな方はそれを生かす事が出来るのもスクラップブッキングの魅力の一つです。
【5. タイトル(題)を付ける】
スクラップブッキングでは最も特徴的なものがタイトル(題)です。
普通のアルバムでも、
《○×旅行》とか《○×ちゃんの誕生会》などザックリとしたイベント全体のタイトルをページの見出し部分に付けたりしますが、
スクラップブッキングの場合は、
そのレイアウトに使われた写真にフォーカス(焦点)を当てたタイトルを付けるというのが特徴的です。
タイトルを見れば、使われた写真の雰囲気や思いがよりはっきりします。
下の作品は、<2人が可愛い!!!>という意味と<可愛い過ぎる!>の両方に取れるように数字と英語の文字遊びで作ったタイトルです。
でも、そんなに凝らなくても<cute>だけでも十分写真の雰囲気は伝わります。
使った写真に対して感じたままにタイトルを付けて楽しんでください。
気付かれた方も多いと思いますが、スクラップブッキングでは英語でタイトルを付ける事が主流となっています。
えぇ!英語が苦手なんですけど!!っていう方。
安心して下さい!英語の表現のスタンプ、ステッカー、タイトル集も沢山ありますから、それを使えばいいので心配ご無用ですよ♪
英語のタイトルじゃなきゃ駄目なの?って皆様思われるでしょうね。
日本語のタイトルでも全く構いません。むしろそうあるべきと思っています。
じゃぁ何故英語なの?
それは、USA発信のホビーなので、ペーパーはもとより使うステッカー等、様々なアイテムが英語である事が最大の理由です。
日本人の作ったレイアウトを初めて見た日本人は、何故タイトルに英語を無理して使うの?という印象を持つ方もいらっしゃいますが。。。。
先程説明した理由に加え、
西洋文化の人からすると日本の文字のフォルムは神秘的でカッコイイようですが、アルファベットは大文字小文字で52文字しかありませんし、文字のフォルムも単純だからデザインがしやすいし、私達日本人にはかっこ良く感じます。
やはり漢字、ひらがな、カタカナの混在した日本語はタイトルをかっこ良く仕上げるという点では難しさがあるのかもしれません。
いずれにしても気にしないで好きな様に作ればいいのです♪
【6. ジャーナルを書く】
ジャーナルとは日記や記述のことです。
これも普通のアルバムと比べスクラップブッキングの特徴的なもののひとつです。
ジャーナルは絶対ではありませんが、その写真に対する思い出などを記録することで、いつ、どんな時に撮った写真で、どんな感想や思いがあったかという事が、数年後、数十年後にご自身や他の方が見ても分かるので大事な要素でもあります。
デジカメやスマホが主流の現在、その写真の撮影年月日何時何分のみならずGPSで何処で撮ったかまでわかりますが、その時の状況や思い出は撮った本人しか覚えていないことが多々あります。ともすると忘れています。
良い写真でもうまく撮れなかった写真でもその一瞬を切り取った写真はタイトルと同様に時を経てもジャーナルによってイキイキとよみがえってきます。
字の上手下手はさておき、自筆で書き留めておく事をお勧めします。
※長文のジャーナルの見せ方は色々あります。
【7. ページプロテクターに入れてアルバムに綴じる】
出来あがったレイアウト(アルバムページ作品)は市販のページプロテクターに入れて専用のアルバムに綴じます。
【8.
アシッドフリーを心がける】
アッシッドフリー(酸を含まない)の素材を使うことで
思い出をより美しく保つことができます。
ただ、空気中には酸素がありますから、酸を完全にシャットアウトは出来ませんが、良い保存状態と、アシッドフリー素材の使用で長い時を経ても鮮やかにその思い出を保つ助けになります。
基本的な事は以上です。
沢山のテクニックと制作スタイルがあるスクラップブッキング。
きっと、あなたはとりこになりますよ♪
色々なテクニックやスタイルの続きは私のクラスへどうぞお越し下さい♪
さぁ、何はともあれ楽しんでみましょう♪
このページは初心者はもとより、経験者の方にも分かり易く作成してあります。
私の経験、実感に基づいて感想も含め作成していますので、無断での引用、転載、複写等はご遠慮下さい。